海なし県という言葉は、海に面していない県を指す通称です。しかし県内にも中心部、山地、平野など異なる生活条件があります。海への行きやすさを重視するなら、県名で有利不利を決めるより、候補の住所から目的地までの時間と費用を調べます。
海がないことと、暮らしの条件を混ぜない
| 論点 | 比較に使う材料 |
|---|---|
| 海のレジャー | 行きたい場所までの経路、往復時間、混雑、交通費 |
| 日々の移動 | 実際の通勤時間、公共交通、学校や病院への移動 |
| 住居費 | 同じ広さ・築年・設備にそろえた物件の見積 |
| 魚や食料品 | 近所の店の品ぞろえ、営業日、価格 |
| 災害 | 住所のハザード、避難先、自治体の情報 |
内陸だから台風の影響が小さい、食料が安い、住宅の維持費が必ず低い、とは判断できません。海沿いの住所と違う条件はありますが、洪水や土砂災害など別のリスクの確認は必要です。
候補住所の災害情報はハザードマップと自治体の案内で確認します。地図に示されないリスクも含め、県名だけで安全を保証しないでください。 国土交通省・国土地理院:ハザードマップポータル
海までの時間を、行く回数に置き換える
仮に片道90分の場所へ年4回行くなら、移動は90分×2×4=720分、年12時間です。毎回の交通費が合計3,000円なら年12,000円。年20回なら60時間・60,000円です。これは特定の県の経路や相場ではなく、頻度で負担が変わることを確かめる計算例です。
県内の別の住所でも結果は変わります。海に面した県の山間部と、海なし県の駅近を比較するなら、県境ではなく実際の経路で計算し、公共交通の最終便や道路の混雑も確認します。
気候も同じ県なら同じとは限らない
気象庁は東海地方について、太平洋側の温暖な気候と、岐阜県飛騨地方等の冬季を中心とする寒冷な気候を区別して説明しています。 気象庁:東海地方の天候の特徴
地域の違いを見ずに「海なし県は夏も冬も必ず厳しい」とまとめません。住む候補に近い観測地点を選び、季節別のデータを見ることから始めます。物件の標高や日当たりも違うため、観測値が室内の快適さを直接示すわけではありません。
移住候補二つの記入表
| 項目 | 住所A | 住所B |
|---|---|---|
| 普段の通勤・買い物 | 経路と時刻を記入 | 経路と時刻を記入 |
| 海へ行く年間の時間・費用 | 仮定と経路を記入 | 同じ頻度で記入 |
| 住居費と車の必要性 | 見積と条件を記入 | 同じ条件で記入 |
| 災害と避難 | 自治体情報と未確認点 | 自治体情報と未確認点 |
海へのアクセスが大切ならその項目を重く見る、通勤が毎日なら日々の負担を重く見る、と優先順位も書きます。すべての点数を機械的に合計するより、譲れない条件と未確認の条件を残して候補を絞ります。
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